GPX750R 

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継続審査:2
2回目の継続審査です
今回はずいぶんと
いじった状態での審査となりました。

多摩陸運へいって車検について話を伺ってきました。以下は私がそう思っただけで陸運がこうであるとのお墨付きを出しているわけではありません。ご自信でよくお確かめの上知識向上に勤めましょう。
車検にはよく知られているように継続車検と、構造変更申請により改造車検があります。
もう一つ記載変更による車検があるのをご存知ですか?
継続車検は説明無しでいいとおもいます。
改造車検と記載変更車検が違うというのは案外区別ができていないのではないでしょうか。
ともにバイクに手を加えているのは同じなのですが、改造車検が改造自動車届出書で強度計算書をつけるなどの素人には扱いずらいところがあります。ただここに引っ掛かるのはエンジン排気量等を変更したものですので、外側が同じでボアアップでは問題とはなりませんね。750から900へのエンジン換装がこれにあたるはずです。ただ750Ninjaから900Ninjaはフレーム強度等は同じなので計算書は必要ないでしょう。
ディスクブレーキからドラムブレーキへの変更もここです。溶接をしたりするとここです。
車検は継続扱いにはなりませんので、審査を受けた日から2年になるので、少し損した気分。

記載変更は車検証に記載されているものを変更する場合です。
バイクだと1番引っ掛かるのがハンドル幅でしょう。±20mm以上以下なら記載変更となります。
風防をカットしたりできる高さ方向は±40mm。フェンダーレスで長さ±30mm。
マグホイールにして車両重量±50kgf変われば(^^)記載変更となります。最低地上高90mmは車検通らないかも。
記載変更は改造ではありません。車検証の記載してある数値のみの変更ですので、型式名に"改"はつきません。
ただし継続とはなりませんのでなるたけ車検に近い日がいいです(と検査官が申していました)。

じゃ他に手を入れて自分じゃ改造したとおもっているところは?
そうです改造じゃないんです。
片押し2ポットから両押し4ポットへは?>>>改造じゃない
キャリパーサポートつけたんですけど?>>>>改造じゃない
ブレーキディスク径が変わったのですけど>>>>改造じゃない
ホイール変更して、16inから17inへ変更したんですけど>>>>改造じゃない
ということで、なんともあっけないものでした。
行く前は絶対改造申請だとおもって申請書類とかを買ったのですけどそのあと話を聞いた方がいいよとの書類を買った代書やの一言で車検場を3人たらいまわしにされた後お休み中も2輪担当の人から話を伺った結果です。
ですので知識の無いまま話を聞いていたので話がかみ合わずいらいらさせたとおもいますが、親切に最後まで話を聞いていただいた、担当官の方、代書やの方ありがとうございました。

結局自分のバイクで継続にできないところってハンドル幅だけと判明。切ってしまったのは"したこと"に書いてあります。

ここから下は
改造と思われる部分の検討をした時の言い訳集です


 
 
ホイール交換
目的
前後ホイールともゼファー用ホイールを使用する

検討項目
  ベアリング
  ハブ容量
  ホイールスポーク強度

ベアリング

フロントホイール
ホイールはゼファー用を使用している。
ホイールベアリングも同一型番を使用している
         型番       動定格荷重kgf   静定格荷重kgf     内径mm     外径mm     許容回転数(グリース)rpm
         6302          1170            555             15         42             17000

フロントはシャフト径が同一であり又、フォーク取りつけ幅も同幅であるので、加工等は行っていない。
この事からフロントホイール換装可能

リヤホイール
ホイールはゼファー用を使用。
交換するに当って、シャフト径をGPXのものを使用するので、GPX用ベアリングに打ち直し

GPX純正ホイール及び打ちなおし後のゼファーホイール   内径20mmX外径47mm
         型番       動定格荷重kgf   静定格荷重kgf     内径mm     外径mm     許容回転数(グリース)rpm
         6204          1310            680             20         47             16000
ゼファーホイール用(参考)  内径17mmX外径47mm
         6303          1380            665             17         47             16000

ベアリングの定格荷重からは前後ともホイールの換装可能

ホイール剛性の検討
材料の剛性は断面係数Zで決まってくる
それぞれのホイールの外周寄りが一番細くなっているのでここの寸法を使用し計算する.
各ホイールはそれぞれ6本スポークであるので計算上は1本のスポークで代用する.

断面係数Z=BxHxH/6=幅x高さx高さ/6を利用する

まず円周方向の断面係数を求めてみる.
1.
GPXフロントホイール
幅(24-6)mm,高さ6mmと幅6mm高さ23mmの合計となる
Z=18x6x6/6+6x23x23/6=108+529=637
GPXリヤホイール
幅(27-6)mm,高さ6mmと幅6mm高さ25mmの合計となる
Z=21x6x6/6+6x25x25/6=126+625=751

2.
ゼファーフロントホイール
幅13mm,高さ35mmから幅6mm高さ8mmを引くこととなる
Z=13x35x35/6-6x8x8/6=2654-64=2590
ゼファーリヤホイール
幅13mm,高さ39mmから幅7mm高さ10mmを引くこととなる
Z=13x39x39/6-7x10x10/6=3295-117=3178

次に幅方向の断面係数を求めてみる
3.
GPXフロントホイール
幅(23-6)mm,高さ6mmと幅6mm高さ24mmの合計となる
Z=17x6x6/6+6x24x24/6=102+576=678
GPXリヤホイール
幅(25-6)mm,高さ6mmと幅6mm高さ27mmの合計となる
Z=19x6x6/6+6x27x27/6=114+729=843

4.
ゼファーフロントホイール
幅(35-8)mm,高さ13mmと幅8mm高さ7mmの合計となる
Z=27x13x13/6+8x7x7/6=760+65=825
ゼファーリヤホイール
幅(39-10)mm,高さ13mmと幅10mm高さ6mmの合計となるZ=29x13x13/6+10x6x6/6=817+60=877

フロントもリヤもGPXの断面係数を上回っているのでホイール交換可能

ハブ交換
ハブはゼファー用ハブを使用
ハブ用ベアリング

GPX純正     内径30mmX外径55mm
         型番       動定格荷重kgf   静定格荷重kgf     内径mm     外径mm     許容回転数(グリース)rpm
         7006          1410            965             30         55             13000
ゼファー用  内径17mmX外径47mm
         6205          1430            800             25         52             13000

静定格荷重が83%に減少しているが、動定格荷重が同等であるので使用上問題ない
ハブ内のダンパー部はGPX750R3箇所ゼファー4箇所にてゴムダンパーを介してホイールにトルク伝達している
ここの容量を計算すると

GPXがダンパ接触面積27mmX50mmX3箇所で4050mmxmm
ゼファーが同       20mmX50mmX4箇所で4000mmxmm
となり同等の容量を持っていることからハブの換装可能である

ドリブンスプロケットはAFAM特注で,530タイプを作成。歯数同一47T
ドライブスプロケットは変更せず

結論

1.ベアリングの定格荷重からは前後ともホイールの換装可能である
2.フロントもリヤもGPXの断面係数を上回っているのでホイール換装可能
3.ハブベアリング、ハブ伝達容量とも問題なしでホイール換装可能

ロードインデックスとは規定の条件下でそのタイヤに負荷できる最大負荷能力を示す数字です。
添付グラフはそのインデックスを示したものでインデックス60未満の荷重を見つけることができなかったため、近似式を求めそれによってインデックス50までを求めたものである。
別ウインドウで開くと大きくなります
標準タイヤはダンロップ製
F:110/90-16 59H  K205F
R:140/70-18 66H  K205

ダンロップのネット上にあるカタログから上記に近いものを選ぶと
現在流通しているバイアスタイヤでは
ダンロップ製ジェグラがそれに相当している。ジェグラの適合タイヤを選ぶと
F:110/90-16 59H  外径603mm
R:140/70-18 67H  外径653mm
となっている。
今回交換したラジアルタイヤは
同社製GPR-80である
F:120/60R17 55H  外径580mm
R:150/60R18 67H  外径643mm
となっている
ロードインデックス値からその差を求めると
それぞれ
F:243kgf-214kgf=29kgf  88%
R:差無し

結論
インデックス上の荷重低下は前のみ約10パーセントでしかなく速度記号Hは210kmであるので
問題無く実使用に耐えるものと考える。
 

スピードメータ補正
前輪の外形の縮小によるスピードメーターの補正は同じカワサキ製バイクである
ZZR400、ZXR400のフロントが、120/60タイヤを履いており、これに用いている
ギヤ(メータースクリュー)23T(41060-1138)を使用することで、現在使用している24Tスクリュー(41060-1025)から来るメーター誤差を解消している。
フロントの外径比は580mm/603mm=0.962
40キロで走っている時に41.58キロとなるはずである
これを歯数を変更する事で,(41.58/(24/23)=39.8キロに補正している。



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